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私たち夫婦の家計と資産運用スタイル

わが家の家計は主に私が管理しています。
結婚前から一人暮らしをしていた私は、家計簿をつけるだけでなく、積み立てNISA口座を開設して資産運用も5年以上行ってきました。
一方、妻も結婚後に自分の家計簿をつけてくれていますが、資産運用にはあまり関心がありません。
ただ、それを無理に勧めようとは思っていません。資産運用をするかどうかは、本人が決めるべきだと考えています。
しかし、私は確信しています。
「資産運用をするかしないか」で、数十年後の資産額やお金の余裕が大きく変わるということを。
そこで今回は、私が考える資産運用の意義と、初心者にもおすすめできる運用方法をまとめてみました。妻だけでなく、これを読んでくださる皆さんの参考になれば幸いです。
※投資はあくまで自己責任ですので悪しからず。
資産運用の意義とは?

私が考える資産運用をする意味は、「人生の自由度を上げること」だと思っています。
つまり、「お金のために働く時間を減らす」こと。
多くの人は生活のために働いていますが、もし一生分のお金が今手に入ったら、同じ働き方を続ける人は少ないでしょう。
ただ、平凡なサラリーマンが一生分のお金を貯めるのは現実的ではありません。
貯金は使えば減ります。でも、資産運用なら、お金の一部を投資に回し、運用益を得ることで資産を効率的に増やすことができるのです。
究極的には、運用益が消費額を上回れば、資産運用だけで生活できるようになります。
これこそが「お金に縛られない生き方」への第一歩だと感じています。
私のおすすめする資産運用法

私が推奨する方法は、いたってシンプルです。
楽天証券またはSBI証券でつみたてNISA口座を開設し、低コストな株式インデックスファンドを毎月定額で購入する。
以下で、その理由を詳しく説明していきます。
つみたてNISAとは?
「つみたてNISA」は、資産運用を始めるうえで欠かせない制度です。
国の税制優遇措置で、通常投資で得た利益には20.315%の税金がかかります。
しかし、つみたてNISAを使えば、投資額が年間120万円、通算1800万円までは非課税になります。
管理コスト0.1%でしのぎを削る投資において、この節税制度を使わない手はありません。
注意点は、1人1口座しか開設できないこと。
もし手数料の高い証券会社で作ってしまうと、後から変更が面倒です。
私のおすすめは楽天証券かSBI証券です。どちらも手数料が安く、長期運用に向いています。
株式投資のリスクとリターン

投資と一口に言っても、株式・債券・FXなど様々です。
- FX:短期で利益を狙えるが、長期で勝ち続けるのは難しい
- 債券:安定しているが、リターンが少ない(外国債は為替の影響あるので注意)
- 株式:リスクはあるが、リターンも期待できる
私の経験上、長期的に資産を増やすには、やはり株式投資が最も合理的です。
個別株投資の難しさ

「株を買う」と聞くと、トヨタ自動車やファーストリテイリングなどの個別銘柄を思い浮かべる人も多いでしょう。
ただ、個別株投資には注意が必要です。それはリスク分散が難しいということ。
優良に思える企業でも倒産することはあります。株式を数銘柄のみ買う、特定の業界に集中して買うと、投資先の企業に何かあった際、急落した株価がなかなか戻らないリスクがあります。初心者が上手く分散投資を実現するのは、かなりハードルが高いのです。
投資信託という選択肢
そこで登場するのが投資信託。
運用会社に手数料を払う代わりに、銘柄選びや運用を全てお任せできる仕組みです。
投資信託を使えば、1種類の証券で数十銘柄以上への分散投資が可能になります。
ちなみに株式だけでなく、債券や不動産を対象にした投資信託もあります。
ただし注意点もあります。
「投資信託の9割は買ってはいけない」と言われるほど、手数料の高い商品がほとんです。
証券会社の利益目的で販売される商品もあるため、選ぶ時は慎重に。
楽天証券・SBI証券をおすすめする理由

楽天証券とSBI証券は、ネット専業型の証券会社です。担当者から対面でセールスを受けない分、割り高な投資信託を買わされる心配がありません。また手数料が国内最安水準で、無駄なコストがかかりません。
私は楽天証券を利用していますが、どちらを選んでも大きな差はありません。
インデックスファンド vs アクティブファンド
投資信託には2種類あります。
- インデックスファンド:日経平均やS&P500など、株価指数に連動するタイプ。手数料が安く、長期的に高い成果を出すことが多い。(10年以上の投資期間で、対アクティブファンドに80%以上の勝率)
- アクティブファンド:指数を上回る利益を目指すタイプ。手数料が高く、長期的にはインデックスに負けることが多い。
私のおすすめは断然インデックスファンドです。
インデックスファンドのリスク分散効果
インデックスファンドは、製造業・金融・小売など多様な業種の株で構成されており、特定企業の業績悪化による影響が限定的です。
ただし、リーマンショックのような世界的な不況時には一時的に大きく下落します。
重要なのは、そこで焦って売らないこと。
実際、S&P500はリーマンショックから約1年半で元の水準に回復しました。
長期的に見れば右肩上がりなのです。
日本株の成長は弱い


TradingViewより引用
日経平均が最高値を更新したとニュースになっていますが、
- 日本の株価指数(日経225)は過去30年で2.6倍に成長(最高値を更新するのに34年もかかりました)
- アメリカの株価指数(S&P500)は過去30年で11倍に成長(平均、年16回最高値を更新)
アメリカの株価指数の方が長期にわたって成長し続けています。但しこれまでが順調なアメリカ経済がこれからも順調とは限らない。
円は強い通貨、外国株で注意すべき為替リスク
普段意識することはありませんが、私たちが普段使う日本円という通貨は世界的に見て非常に信任が強い通貨です。理由については割愛しますが、日本円と同程度に強い通貨は
- アメリカドル
- ユーロ
- イギリスポンド
- スイスフラン
逆に、トルコリラやブラジルレアルなどは変動が激しく、リスクが大きい通貨です。
外国の株式を対象にした投資信託を買うのであれば、為替リスクは最小に抑えたいところです、新興国への投資を謳う投資信託の購入は慎重にしましょう。
おすすめ投資信託
アメリカ経済に投資したい方
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- たわらノーロード S&P500
どちらも「ノーロード」と呼ばれる売買手数料無料の投資信託で信託報酬手数料が0.1%を切るかなり低水準です。
先進国に投資したい方
- ニッセイ 外国株式インデックスファンド
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス
どちらもノーロードで米国株が80%程度、残りは日本以外の先進国株で構成されています。
「全世界株式(オルカン)」も人気があり、悪くない商品だと思います。しかし、新興国株が割合は少なからず含まれるため、私は敬遠しています。
投資信託の購入タイミングと方法
まとまったお金を一括で投資するよりも、毎月一定額ずつ購入する方法(ドルコスト平均法)をおすすめします。
たとえば、100万円の資金を2年弱に分けて、毎月5万円ずつ購入するような形です。
価格変動のリスクを分散でき、長期的に安定した成果を得やすくなります。
収入の中から無理のない金額を設定して、コツコツ積み立てていくのが理想です。
まとめ
資産運用は、ギャンブルではなく「人生の選択肢を増やすための手段」です。
つみたてNISAや低コストなインデックスファンドを活用すれば、誰でも少額から始められます。
お金に振り回される人生から、お金を味方につける人生へ。
今日がその第一歩になるかもしれません。

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